〇1 点字のはじまり
点字は1825年フランスのパリの訓盲院の生徒で、後にそこの教官となったルイ・ブライユによって考案されました。
1854年にフランスで採用されたのをきっかけにして、各国で使われるようになり、日本では東京盲ろう学校の教員で石川倉次によって翻案され、1890年に制定されました。(※翻案:少し改良すること
〇2 点字のしくみ
点字は、縦3点、横2点の6点の組み合わせでできていて、その6点を「マス」といいます。
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凸面(読む面)から見て、左上の点を「@の点」、左中を「Aの点」、左下を「Bの点」といい、同じように右上の点を「Cの点」、右中を「Dの点」、右下を「Eの点」といいます。点字の50音は、母音(あ・い・う・え・お)をあらわすのが@ACの部分で、子音をあらわすのがBDEの部分です。ただし、ワ行やヤ行は少し変わります。
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6点の組み合わせは、点を全く入れないマスを除くと、一マスで63通りとなります。そのため、濁音や拗音は前に一マス点を置いて合計二マスであらわします。
詳しくは下の一覧表を見てください。
点字表記一覧[凸面]
点字表記一覧[凹面]
3 点字を打つ道具
点字を打つための道具には点字器(板・定規・点筆)・タイプライター・パソコンなどがあります。
点字器の写真
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点字器で点字を打つときには凹面で打ちますから、ちょうど点字用紙を裏返しにして見ると凸面(読む面)になります。
写真の説明:左側に、板があリその上に定規、点筆が乗っています。
右側には点字用紙があります。 |
点字タイプライター |
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ライトブレーラー |
パーキンスブレーラー |
点訳用のパソコン |
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現在ではパソコンを使っての点訳がほとんどです。パソコンは皆さんが使っているパソコンと同じものですが、点字を打つためには点訳のソフト点字編集システムをインストールして使います。
写真の説明:ノートパソコンと、その下に点字を読むためのピンディスプレイがあります。点字は黒い部分に白く浮き出ているのがわかりますね・・・
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指の指している部分に点字が白く浮き出ています。 |
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